歯を削らない虫歯の治療って本当????

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「近未来の歯科治療」として、最近ではテレビや雑誌などで扱われることが増えてきている「ヒールオゾン」についてお話します。
この「ヒールオゾン」というこの機械は、ドイツのKavo社というところから発売されました。これは、今までのようにドリルで歯を削ることなく、オゾンの力で虫歯を治療していくという画期的なものであり、現在ではカナダ、ヨーロッパ、オーストラリアで発売されているそうです。
このヒールオゾンには、虫歯を引き起こす菌を瞬時に殺す効果があり、虫歯を防止するだけでなく、虫歯の部分を回復させて再石灰化することもできるといいます。患部にオゾンの気体を当てさえすれば、歯を削られることもなく、何をされているのかわからないまま治療が終わってしまう!という夢のような機械だそうです。日本国内でも流行に敏感な先生の一部は、早速これを入手して「最先端医療」としてテレビや雑誌で宣伝されている方もいらっしゃいます。
私、自身矯正歯科専門医なため、歯科治療に関する知識は一般歯科の先生に遠く及ばないため、知り合いの先生に聞いてみたところ
先生「まだまだ、だめだねー、この間も一人うちの患者さんがその治療を受けに都内の歯科にいって来たらしいけど、結局虫歯が痛くなってうちに来て削って治したよ!治療したって場所みたけどまったく治ってなかったよ。しかも、ちょっとオゾンヒールをあてる治療が自費で歯一本につき数千円請求されたらしいよ。」
今の時点では、この治療法の有用性を裏付けるだけの十分な臨床結果を示した文献があまりにも少ないまま、話題先行的に見切り発車されてしまった、という感がどうしてもいなめません。
その後、導入しているという歯科医院のホームページなどの説明を良く読んでみると、削らずに治療できるとは書いておらずに、削る量を減らすことができると書いてありました。
歯医者嫌いの人達の多くはあの「キィーン」という音がだめ、もしくは麻酔の注射がだめという方がほとんどだと思いますが、削らずに治す治療が確立されるまでにはまだ時間が必要なのかもしれませんね。
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by yamaguchi-ortho | 2006-11-22 09:41
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