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矯正治療はなぜ保険がきかないか?


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診療室の前の公園のサクラも咲きだし、七分咲きといったところでしょうか。

今回は、矯正治療がなぜ保険がきかないかのか?というお話です。
「普通そうでしょ」という方もいらしゃるかもいれませんが
多くの小さいお子様をお持ちのお母様、お父様は
「歯並びは治してあげたいけど、保険がきかないから、高額だからなあー」と思っておいでだと思います。

日本の医療制度は元々、治療中心で、予防には保険が適用されません。医科で例をあげるとしたら、人間ドックは保険適用外です。また、歯科では虫歯予防のフッ素塗布も健康保険が適用になりません。不正咬合をほうっておくと様々な病気にかかりやすいといわれています。しかし不正咬合そのものは病気として認定されていません。そのため保険は適用されないのです。

しかし、医療費控除の対象にはなるのです。これが不思議なところで、特にお子さんの矯正治療(部分治療、一期治療、早期治療)は無条件で控除の対象となるのです。
医療費として認めるのであれば、病気として認定してくれてもいいと思うなですが・・・・・


                   埼玉県さいたま市南区南浦和 矯正専門医
                    やまぐち矯正歯科クリニック
# by yamaguchi-ortho | 2007-03-28 16:42

床矯正って

先日テレビで、最新の矯正治療として紹介されていたそうです。

床矯正治療・・・・取り外しができる矯正装置

当医院でも、使っていますがこれは成長期のお子さん、特に6歳~8歳に使う装置でアゴの骨を広げるために使う装置です。

基本的にこの装置だけで治ってしまうと勘違いしてしまうような内容だったそうですが、それは大きな間違いです。

最新の治療でもなく、昔からある装置ですし、治療の方法など間違って使用されていることが非常に多い装置なのです。

まず、通常の矯正治療に比べ、術者(歯科医)が装置を装着する技術がなくてもいいので、矯正治療の知識がなくても、治療が行うことができる。
間違いです。使用方法などを間違えばまったくなおりません。

実際に、治療を行なっていた患者さんが治らないことを理由によく相談にこられます。

治療費の問題 装置一個に対し7万円~10万円という値段

これは、治る 治らないに対しての値段ではなく、装置の値段なので、もし治らなくても返金されないという点

最初の段階で装置を何個使用するか、分からないという点
一見通常の矯正治療より安そうに見えますが、装置を5~6個使用すれば、矯正専門医で床矯正を行う場合、30万~40万程度なのでよっぽど高額になってしまうという事実

とにかく、治療を始める際にはどこまでなおるのか!
      料金(治療が終わるまでに)いくらか!
      それをすべて書面にしてもらうこと
以上のことに気をつけてください。
# by yamaguchi-ortho | 2007-03-28 11:38

インフルエンザ

やっと長男のインフルエンザが回復し、今日からまた学校に行きだしました。

すると、一昨日から妻が熱をだし、昨日から長女が熱を出し、大パニックです。

家で元気なのは、治った長男と私だけと思いきや、長女は熱が出ても元気、元気!

本当にこの長女の体力には、びっくりさせられます。

もうすぐ4月だというのに、今日も肌寒いですね!みなさんも風邪には注意してください。
# by yamaguchi-ortho | 2007-03-20 11:13

矯正治療の再治療について

矯正治療は一回で終わらせ、その後は行わないことが基本です。

しかし、実際問題として後戻り(リラップス)を起こし、再治療を行なう方がいます。

後戻りの原因としては、保定期間のリテーナーの使用状況や治療の完成度、または前回書いた親知らずによるものなど様々です。

高いお金をかけ、長い時間をかけ、行った矯正治療をもう一度行おうとするには、それなりの勇気と決断が必要になってきます。(何度もつけたくないですよね)

通常、再治療を行なう場合1回目の矯正治療を行なった、歯科医院で治療を行なうことで料金的にも安く(通常行う治療費より)、しかも初診時の状況を把握して行うことができるため良いと思われます。

再治療を行なう場合につきまとうことは、治療をおこなった歯科医との意識のずれやコミュニケーション不足、それによる不信感です。以上のようなことが原因で違う歯科医院での再治療を希望される方が増えてきています。

矯正歯科医として、私が望むことは最初に言ってように矯正治療は一生で一度、必ず成功してほしい、治療を行なった患者さんがみんな満足して、笑顔で治療を終了し、その後も後戻りなくすごしてもらいたいということです。

そのためには、患者さんとのコミュニケーションが大切で、患者さんがいつでも疑問に思っていることを聞ける環境をつくることが、私達矯正専門医の仕事のひとつであると考えます。

また、矯正専門医、矯正歯科、という仕事自体を患者さん達に認知していただくことも再治療を行なわないためには必要であると思います。

              さいたま市南区南浦和矯正専門医 
              やまぐち矯正歯科クリニック
# by yamaguchi-ortho | 2007-03-16 15:34

親知らずがする悪さ

人間の歯はふつう15歳くらいまでに上下28本の歯が生え揃います。その後、20歳頃に永久歯の中で一番最後に親知らずが生えてきます。人によっては生えるスペースがなくて顎の骨の中に埋まったままになってしまう事もあり、きちんと生えてこなかったり、生えてくる時に痛みがあったり、ちょっと厄介な歯でもあります。

矯正治療を行なった場合は、通常第二大臼歯まで28本の歯をがっちりかませるため、治療が終了するのは、早い子で13歳~14歳ぐらいとなります。

この時点で親知らずは、骨の中に埋まっています。

13歳で矯正治療を終了したお子さんがまじめに保定装置(リテーナー)を2年間使用し、矯正治療後の後戻りがほとんどない安定した状態になっていたとします。

15歳でリテーナーを使用しなくなると、21歳~26歳ごろより下の前歯にガタガタがでてきた。
というようなことが起こることがあります。
これは、埋まっていた親知らずの生える隙間がないのに、生えようとする力によって前歯が押され、ガタガタができてしまうのです。

このことを考えると親知らずは、ある程度の年齢がきたら、抜歯する必要があるということです。
その人によって個人差はありますが、親知らずが真横のような状態で埋まっている場合、20前後で抜歯する必要があるように思います。
# by yamaguchi-ortho | 2007-03-14 14:57